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それは今の俺の正直な感想だった。
そりゃあ不思議はいっぱいあるし、つっ込みたいところも山程ある。
だけど女の子との会話。
……会話じゃなく、筆談のやり取りだけど。
何だか楽しくなってきていた。
俺は憧れている若菜さんに、恥ずかしいから話し掛けに行けないんじゃない。
――女の子全般に話し掛けに行けないのだ……!
何てヘタレヤローだと思った奴。出て来い。ブン殴ってやる。
……と、言いたいところだが。事実なだけに情けない話だ。
面と面で向かってだと話せないが、文字と文字なら緊張することもない。
俺も言いたいことが話せていた。
だから不気味――なんて思いは、とっくの昔になくなっていた。
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