は、初めまして

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お風呂から出て部屋に帰ってきた。 もう書かれていないと諦めながらも、ノートの中身が気になる。 ……もう一回だけ見てみよう。 そぉっと広げてみる。 「……あっ」 『楽しいですか?(笑)  でも漫画みたいな出来事なので楽しいですね。  こんなこと、普通じゃ有り得ないことですもんね』 よかった! 引かれた訳じゃなかった! ノートを使うってことは、学生なのは間違いないだろうけど。 俺と違って帰って来るのは遅いかな? 疑問に思いながらも、返事が返ってきた嬉しさに顔が緩む。 『ですよね(笑)  あの、もしよかったらこのままやり取りを続けませんか?』 俺にしては一世一代の告白みたいなものだ。 好きだと言っている訳ではないのに、心臓のドキドキがハンパない。
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