第1章 約束のリボン

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芽衣はあまり野菜が好きではないので少しでも食べやすいようにしている。 もともと帰りが遅かった両親に変わって夕飯の準備をしていたから、どういった風に調理すれば、食べられるか母親よりも知っている。 だからついつい余計なことを言ってしまっているが、芽衣もそれは重々承知しているからなのだろうが… そんないつものやり取りをしながら、朝食を済ませる。 手を合わせて、 「ごちそうさまでした。」 と言って、席を立ち使った食器を洗いに行く 【浅田 芽衣】 「はやっ、ちょっと待ってよー」 そんな芽衣の言葉を聞きながら、 「ゆっくり食べてていいぞ? まだ時間はあるし、待っててやるから」 【浅田 芽衣】 「待っててよ、約束だからね?」 芽衣の返事を聞きながら、皿を洗い始める。
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