第1章 約束のリボン

16/40
前へ
/40ページ
次へ
自分の使った食器と調理に使った包丁やまな板、鍋やフライパンをあらかた洗い終える頃に、名も食器を下げに来た。 【朝田 芽衣】 「ごちそうさま、兄さん。 美味しかったです。」 「お粗末様です。食器だけ、洗っておいてくれよ?」 濡れた手をタオルで拭きながら、言葉を交わす。 【朝田 芽衣】 「わかってるって」 「んじゃ、部屋に戻ってカバンだけ取りに行ってくるから、それまでに終わらせておけよ?」 そう一言だけ残し、リビングを出る。 自室に戻るため、階段を登る。 階段を登り終え、自室のドアに手をかける。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加