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階段を下り終えると、芽衣が待っていた。
「行こうか。」
【朝田 芽衣】
「うん、行こっ!」
靴を履いて玄関を出る。
俺たちが通う学園、星笠学園(せいりゅうがくえん)はこの近辺では一番頭のいい公立の進学校だ。
俺は特に苦労することなく入学できたが、芽衣はかなり苦労していたようだ。
もともとマメに勉強していたため、当日も焦ることなく点を稼ぐことができた。確か、自己採点では一個ミスだった。
芽衣も筋は悪くないのだが、少しばかしサボってしまうので模擬試験の点数も安定していなかった。
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