第1章 約束のリボン

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【朝田 芽衣】 「ふーん、それで先生ってどんな人がいるの?」 芽衣はこれ以上この話題を続けても仕方ないと思ったのか、別の話題をふってきた。 「うーん、それは自分の目と耳で確かめな。 俺の印象や相性は芽衣と同じではないだろ?」 続けざまに、 「それに俺だって全員の先生たちと関わっているわけじゃないんだから、顔はわかっても名前とかどんな人だとかわかんない人もいるよ」 【朝田 芽衣】 「それもそうか。 それも新しい学校に通う上での楽しみでもあるかな?」 「そういうこと、兄妹で同じところに通ってるからってその楽しみを無下にすることはないし、それに相手は自分のこと知らないのに勝手に相手を警戒してたら失礼だろ?」 芽衣を諭すように、正論を言い放つ。 まあ、間違ったことは言ってないと思ってるが…
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