1人が本棚に入れています
本棚に追加
2
カミーリアの街は今日も明るい。
ひかく的裕福な街ではないが、仕事をする人々で活気に溢れている。
｢じゃあね、ミエル！あたし今日これから家の仕事の手伝いだから帰るね！｣
｢うん！バイバイ！アンリ！｣
アンリは栗色の天然パーマの髪をなびかせカミーリアの大通りを走る。
10年前に引っ越してきてた時からこの街は何も変わらない。
持ち前の運動神経で軽々と家の柵を飛び越える姿はどちらかといえば少年ぽく今年高校を卒業する少女だとは思えなかった
家に帰ると荷物を置き、すぐに家の農場の仕事を手伝う。
｢アンリ！牛のエサがなくなったからおじさんのところまで買いにいってきて！｣
｢うん！｣
エサ屋のおじさんの店までは少し家から距離がある
アンリはすこしでも仕事をさぼれるようにゆっくり歩いた
最初のコメントを投稿しよう！