1人が本棚に入れています
本棚に追加
走って来た道を戻り家の牧草と木をこっそり持ち運んだ。
建物に戻ると男の人はまだ同じ姿勢で同じところにいた。
「持ってきたよ!今火をつけるから!」
男の人の返事はない
アンリは火をおこし、明かりをつけた。
ボウっと一気に大きな火が上がる
「あれっ?」
一瞬で火が消えてしまった。
確かにちゃんと炎は上がっていたのに
「ごめん、もう一回付けるね!」
再び同じ動作をした。
火がつくとまた一瞬で消えてしまった。
「なんで…」
火が付きにくい場所なのか…?
男の人はこちらを見ている
「ごめん、火がつかないみたい…」
「もう一回付けてみて。たぶんもう大丈夫だから。」
「え…あ、うん、」
もう一度火をつけた。またすぐ消えてしまうんだろうと思ったが火は消えなかった。
「あ…ついてる…!」
建物の中は明るくなり男の人の顔が良く見えるようになった。
優しそうな顔つきで歳はアンリと同じくらいに見えた。
目はアンリと同じ青色だった。髪の毛はサラサラとしていて緑色だった。
座ったままだったが足の長さから背が高そうなのはわかった。
最初のコメントを投稿しよう!