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「明かりをつけてくれてありがとう。もう僕元気だから構わないで。」
男の人は立ち上がりアンリが入ってきた入り口を指さした。
少しムッとした。早く帰れと思っていることをアピールするような言動だったからだ。
「ねぇ、それはないんじゃない?こっちは助けてあげたのよ。何よ。早く帰れみたいな!」
アンリは思ったことをすぐ言ってしまう性格だった。
「だからありがとうっていってるじゃん。」
「そうじゃなくて!」
「どうせニンゲンは僕のこと害だって言うんだ!だからこっちから関わらなくていいって行ってるのに!」
「は、害?あなたが?」
何が害なんだ。病気でも持っているんだろうか
「月食って知ってる?僕はそれだ。明かりや光を食べるんだ。だからさっき炎がつかなかったんだよニンゲンは僕たちを害だと思ってる」
男の人の顔は怒りで満ちていた。
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