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◆親衛隊
「……────ファンクラブの上位互換のようなものです。
ファンクラブの会員数が30人を越えて初めて《総括隊》という組織に設立を申請することができ、入隊にも厳しい審査が設けられます。
また、新しく入隊を希望する生徒は徹底的な近辺調査が行われます。
規則を敗れば即追放となりますが、逆に、勝手な理由で辞めることもできません。
親衛隊の主な仕事は、親衛対象が何者にも害されずすこやかに学園生活を送るための全力のサポート。
時に、親衛対象を脅かす目障りな人間もいますので、親衛対象の守護・敵の排除なども影で行っているんですよ。
……え、全然気づかなかったって?
気づかれないように影に徹していますから、当然です。
また、隊員の仕事のひとつとして、親衛対象側から求められた場合に限り性欲処r……、…あ、あー、隊によって様々な特色があるみたいですね。こほん。
そ、それと、親衛隊の人数が飛び抜けて多いのは、会長と風紀委員長のツートップです。
他の親衛隊の情報は基本的に非公開ではありますが、噂では余裕で三桁を越えているそう。
親衛隊じゃなくとも、今後のコネクションを考えてどちらかの陣営におさまる生徒が多いみたいですね。
現在個人の親衛隊の数は25。
ファンクラブはその倍の数にのぼります。
稀ではありますが、中等部からの持ち上がりの場合、一年生でも親衛隊を持つ方もいらっしゃいます。
親衛隊の発足は、親衛対象本人が許可した場合のみです。しかしランキングの順位によっては、今後の危険も加味して反強制的に設立する例もありますが。
会員カード制で、複数の親衛隊を兼任することもできます。
ただし、隊長格や幹部クラスが他の親衛隊に入ることは許されません。
勿論俺は例えほかの隊に入れたとしても、貴方様以外を慕う気はさらさらありませんがね。
親衛隊のこまやかなルールは『親衛隊総括隊長』ならびに直属の総括幹部が決められています。
また、教師に親衛隊を作ることはできず、教師も親衛隊への入隊は許可されません。
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