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「暑…もう一度言う。暑っ!!」
「うるさい!!」
ただこの気温に対する感想を言っただけなのに殴られた俺。こういうのを理不尽っていうんだよな。俺悪くないもんな。
「刹那が暑いとか言うからますます暑く感じるような気がする!!」
「いや、お前は騒いでるから暑いんだろ。」
刹那ってのは俺の名前。白石刹那。今年で高校3年になった18歳…いや、まだ17か?まぁそんなことはどうでもいい。
んで、このさっきから騒いでるのが幼馴染の神崎詩織。名前だけはおしとやかなお嬢様みたいなのにどうしてこうも名前と印象がかけ離れてるんだろうな。
…見た目は可愛いのに。
「てか俺が言うことにムカつくなら一緒に登校なんかしなきゃいいだろ。」
「あんたのためでしょうが!!私が迎えに行くようになる前、中学でほぼ毎日遅刻してたの忘れたの!?」
「別に1人でも遅刻しないし遅刻してもいいし。」
「よくない!!」
また殴られた。俺の頭が悪いのはこいつに殴られてるせいだろう。そうに違いない。
「勉強も出来ない、スポーツもそこそこ、さらに遅刻までしてたら大変なことになるよ!せっかく奇跡的に3年まで進級出来たのに!」
「奇跡的ってなんだよ…」
別に進学校でもなんでもないこんな田舎の高校で進級出来ただけで奇跡とかどれだけ俺を
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