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何かおかしいと思いながらも俺が考えたって何も分かるわけがないことくらい自分がよく分かってる。だから俺はいつも通り何もなかったかのように授業を受けることにした。
真面目に授業を受ける気なんかないから半分くらい寝てるんだけど。
「じゃあ次の問題…白石!解いてみろ!」
「えー、あー…2です。」
「今は古文の時間だ。」
いつものやり取りで教室内に小さな笑いが起きる。詩織は毎回呆れたような顔をしてるんだけど。
今日もノートは真っ白。授業の内容なんかほとんど頭に入っていない。将来役に立たないだろう知識なんかどうしても頑張って覚えようって気になれないんだよな。
「刹那さぁ…そろそろ真剣に授業受けたら?卒業出来なかったら本当にとうするの?」
授業が終わってすぐ詩織が俺の席まで来て小言を言ってきやがった。
「逆によくあんなの真剣に聞けるよな。詩織の家では両親が数学の数式について語ってたり漢文で文章書いたりしてんの?」
「そんな家あるわけないでしょ…」
「ならなんで覚えるんだよ。」
「将来のためでしょ?成績がよければいい学校に進学出来る。いい学校を卒業出来ればいい会社に就職出来る。そのためにみんな努力してるんでしょ。」
分かってはいるんだけどな。それの意味が俺にはいまいち理解出来ないんだよな。こういうのを社会に出てから言ったらゆとりとか言われるんだろ?
「…ん?なんか騒がしくないか?」
「ホントだ。なんだろ?」
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