ひなこ

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あたしの小さい頃からの夢は、ヘアメイクになることだった。 だから、高校から芸能高校に進み、卒業後のトータルビューティースクールでは、首席入学、新入生代表、クラス委員、成績トップだった。 この頃は、本当に毎日充実していて楽しかった。 モデル依頼のお仕事も来て、本当に、本当に元気だった。 ただ、入学して数ヶ月後くらいから、また父親からの精神的虐待が始まり、中々学校に行けなくなっていた。 具合が悪すぎて、寝込んでいた。 母親に話したら、自分のアパートで一緒に暮らそう。と言われたので、また引越し。 ただね、自分のアパート扱いしているけれど、そこはあたしの名前でも登録してある部屋だから、母親一人だけの部屋じゃないんだよ・・・。 引っ越す前日くらいかな、夢の中で数人の人が自分の名前を、あたしに話してきて自己紹介されたんだ。 この事を心理学専攻していた姉に伝えたら、やはり解離性同一性障害(多重人格)かもしれないから、通っている心療内科の先生には伝えておいた方がいい。って流れになり、あたしもついにこの時がやってきたか。って、覚悟を決めた。 そして、ついに あたし以外の人格が表に出てきた。
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