第4話

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    違うと否定したいのに言葉に出来ないのは、それが事実だからだ。 「……な……んで」 全身の血液が逆流していくようだった。 足に力が入らず、立っていられなかった。 崩れるようにソファーに蹲るわたしに愛莉は冷やかに言葉を続ける。 「もう、あたしのことは放っておいて」 愛莉はそれだけ言うと、部屋を一人で出て行った。 「友香、大丈夫か?」 陸の言葉に首を振ることしか出来なかった。 「愛莉を、送っていって……」 「友香」 「大丈夫、だから。愛莉をお願い」 陸は頷くと、車のキーを持って、愛莉を追いかけるように出て行った。 それを見送って、両手で自分を支えるように抱しめた。
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