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深い海の底にゆっくりと沈んでいくようだった。
息が上手く出来なくて苦しいのに、もがく気にはならなかった。
このまま死ぬのも悪くない。
そんな思いに囚われてしまう。
足掻けば足掻くほどに事態は悪くなっていく。
全ては、わたしが原因なの?
だとしたら、わたしが生きている意味はあるのだろうか。
もう、何も考えたくない。
何も要らない。
ただ、ゆっくり眠りたい。
せめてもう一度、空に逢いたいと思っていたけれど。
その願いは、叶いそうにない。
……空。
空はわたしを必要としてくれていたの?
わたしを愛していたの?
お願い、教えて。
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