第4話

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     身体が鉛のように重かった。 誰かがわたしの手を握っている。 冷たいその手の主を確認することも出来ずに、わたしは眠り続ける。 いや、目を醒ますのが怖かったのだ。 このままで。 ずっと夢の中で生きていけたら、どんなに幸せだろうか。 「友香」 わたしの名前を呼ばないで。 お願いだから。 重たい瞼を持ち上げると、わたしはベッドに横たわっていた。 真っ白なシンプルな部屋。 ここが病室だということは、直ぐにわかった。 無機質な空間。 固くて狭いベッド。 消毒液の臭い。 そして、手首に巻かれた包帯。
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