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「わたしに愛莉の報告書を送りつけたのは、貴女なんでしょう?
愛莉に何をしたの?貴女の所為で、愛莉はあんな……」
声を荒げると、彼女は不思議そうに小首を傾げた。
「やだ、勘違いしないで。わたしはあの子の素行には関係ないわ。
報告書だって、親切で送ったの。気に障ったのなら、ごめんなさい」
本当にそうなのだろうか。
彼女の言うことを鵜呑みには出来ない。
そう思いながらも、彼女が嘘を吐いているようには見えなかった。
「……わたしを拉致しようとしたでしょ?一体何がしたいの?」
彼女は何が可笑しいのか、クスリと笑って、それから真顔になった。
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