第4話

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      「陸は、わたしじゃダメだと言うの。何も感じないんですって」 「なっ」 彼女の蝋人形のような表情に、ゾッとして背筋が寒くなる。 本気でわたしを殺すつもりなのかもしれない。 彼女に首を絞められ、もがく様にその腕を掴む。 「は、なし、てっ」 強い力に為す術もなく、次第に視界がかすんでいく。 「ねぇ、わたしにも見せて。陸は首を絞めながらあなたを抱くんでしょ? 貴女、どんな顔をして陸に抱かれているの?」 「……ぅ」 唄うような彼女の言葉を聞きながら、わたしは意識を失った。   次に目が醒めたとき、わたしは病室に一人きりだった。 夢を見ていたの?
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