第4話

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   夢にしては、首に残る生々しい感触にゾッとしながら 身体を起こして病室を見回すと、彼女が持ってきたバラの花束が床に落ちていた。 あぁと溜め息を吐いて、彼女に絞められた首に手をあてる。 すると、爪で傷ついたのか、ピリピリとした痛みが走った。 「……痛い」 掠れた声が鼓膜に響く。 彼女が言ったことは、本当だろうか。 何も考えたくないのに、誰もそれを赦してくれない。 「もう、止めて」 お願いだから。 そう呟きながら、ベッドに倒れこむように横になった。
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