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陸のマンションに戻ると、驚いたことに陸はそのまま寝泊りするようになった。
朝起きれば陸が隣にいて、夜になるとここに戻ってくる。
最初は戸惑ったものの、直ぐにそれにも慣れてしまった。
「……おかえり、なさい」
「ああ。ただいま」
ぎこちなく言葉を交わし、陸が手にしている紙袋を受け取る。
「また、こんなに……」
中身は決まってお惣菜だ。
スーパーに買出しに行くと言うのに、陸は頑なにわたしの外出を赦さない。
わたしを誰にも会わせないつもりなのか、食材の宅配業者すら断ってしまったのだ。
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