510人が本棚に入れています
本棚に追加
「……陸、わたしなら大丈夫。もうあんなマネはしない。だから……」
こんなことは止めて。
仲良くお惣菜を温めて二人きりで食事をしたり、同じベッドで寝起きをするなんて。
「一人だと食べないだろ?」
「陸がいたからって、食欲がでるわけじゃないの」
「酷い言い方だな」
苦笑いを浮かべた陸は、ソファーから立ち上がってわたしに向かって歩いてくる。
お惣菜をレンジに放り込んで食器を取り出すと、わたしをジッと見据えた。
「ずっと、友香とここで暮らすわけじゃない」
そんなことは、言われなくてもわかってる。
「陸、わたしは……」
「とにかく座れよ。話は食事をしながらでもいいだろう」
最初のコメントを投稿しよう!