第4話

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  「逢ってるの?」 「いや。たまに連絡が来るだけ……」 言葉を濁す陸に、それは嘘だと確信する。 もしかすると、陸が愛莉にお金を渡しているのかもしれない。 「あの子、この前は言い過ぎたと反省してた。だから、友香も気にするなよ」 「…………」 それも、嘘だ。 一体、何の為に陸は嘘を吐くのだろう。 「……父の会社の経営状態はどうなってるの?」 「定期的に大きな仕事を回している。銀行にも融資させているし、特に問題はないだろう」 「前に言っていた彼女の妨害は?」 「手は打った。その心配はしなくていい」 「……そう」 それが、真実であればいい。 今のわたしには、そう願うことしか出来ないのだ。
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