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何とも言えない感情に支配されて唇をキツク噛む。
陸との生活は、長くは続かない。
何れわたしは一人になる。
陸は彼女と結婚して、愛のない結婚生活を送るのだ。
彼女が陸を手放すまで、ずっと……。
バスルームから出て、洗面台で髪を乾かす。
それからリビングに戻ると、入れ替わりに陸がバスルームに向かった。
冷蔵庫を開けてミネラルウォーターを取り出す。
喉を潤してソファーに凭れかかると、足を胸に抱え込んで丸くなった。
なんだか、少しだけ眠い。
このままこうしていると眠ってしまいそうだ。
起きなくちゃ。
そう思うのに、瞼が重くて持ち上げることが出来ない。
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