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「なっ?」
「大人しくしろよ」
そう言い放つと、陸はわたしの口内に錠剤を捻じ込んだ。
その直後、柔らかな感触がわたしの唇を覆う。
それが陸の唇だと気付いた瞬間、冷たい水が流し込まれる。
想定外の出来事に、陸の胸を叩いて抵抗するけれど、陸はそれには動じずに、もう一度同じ動作を繰り返した。
「ゴホッ、ゴホッ、なにをするのっ」
陸の手を払いのけて、キッと睨みつける。
「友香が薬を飲み忘れるからだろ」
「だからって、こんなこと……」
陸に口移しで水を飲まされたのだ。
それを認識すると、羞恥で頬がカッと熱くなる。
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