第5話

7/34

568人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
薬を飲んで眠った翌朝は、身体が鉛のように重い。 けれど、陸の隣で一睡も出来ずに朝を待つよりは気が楽だった。 今、何時だろうと腕を伸ばして時計を見る。 朝の八時。 この時間なら、陸は出勤しているはずだ。 ホッと息を吐くと、シャワーを浴びて頭をスッキリさせようと、重たい身体を引き摺ってバスルームに向かう。 陸が着替えさせたのだろう。 わたしが身に着けているのは、パジャマ代わりに使っているシャツワンピ。 下着は着けていなかった。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

568人が本棚に入れています
本棚に追加