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体温が急激に下がって、身体がガタガタと震えだす。
それでも、わたしは陸から離れることが出来ない。
「……ぁ」
「友香、いつからだ?」
「……空の、病室に一人で行ったとき……」
あのとき、気付いてしまったのだ。
一卵性双生児だから、ホクロの位置も同じなのだと思っていた。
けれど……。
病室で眠っている空には、あるはずの右手のホクロが無かったのだ。
立っていられないほどの衝撃を受けた。
何が起こっているのかわからずに、ただ全力で否定した。
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