第8話

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   白い廊下を進みながら、陸の病室に向かって歩いていく。 きっと、今日も陸は眠ったままだ。 もう目覚めないかもしれない。 多量の出血で臓器に多大な損傷を負ったと聞いた。 もし意識が戻っても、脳に受けたダメージで、今までと同じ生活は送れないだろう。 それでも、わたしは一欠けらの期待を持って、陸の目覚めを待っていたいのだ。 陸の寝顔は穏やかだ。 それは、幸せそうにも見える。
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