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第11話
マンションに戻ると、ウィスキーを片手にソファーに座った。
グラスに注がずに、そのままウィスキーを喉に流し込んでいく。
「……ッ」
喉が焼け付く感覚が妙に心地良い。
声が二度と出なくなっても構わない。
一瞬でもそんなことを考えた自分に、声を出して笑ってしまいそうになる。
「陸」
「……」
友香は、氷が入ったロックグラスを差し出すと、俺に寄りそうようにソファーに腰掛けた。
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