キスフレ2nd kiss Vol 23

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口にした途端、頭の中にあったモヤモヤが掻き消えた。 心の中で、ずっと答えを求めていた気がする。 私が出した答えに 満足そうに口角を引き上げて歪んだ笑顔を、彼は作る。 「君の彼に聞いてみたらどうだい?」 そういって、私の頬に彼は触れた。 その手を払えずに、ずるい男の瞳の奥を覗き込む。 真意が見えない。 空の上にいる小栗に、正解を尋ねることはできない。 不安だけがはらはらと空から舞い落ちる。 「外...。雪に変わったよ」 阿部さんは部屋の窓の外を覗き込んで呟く。 外の温度を感じない室内で、ぶるっと体を震わせた。凍えそうだ。
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