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やっと作業に入るが釘バット娘の表情が固い、緊張してるのもわかるがあからさま過ぎだ。
こうなったら俺が一肌脱いでやろうじゃないか。
「おーい、釘バット娘! 表情固すぎ。もうちょい自然に笑えよー!」
「で、できたら苦労しな……」
一瞬真顔で固まった後、釘バット娘は爆笑し出す。
「あははははははは! ちょ、マジヤバイってその顔! あはは、はは……」
俺は今までにらめっこで勝ち抜いてきたイチオシの変顔をして奴を笑わせた。
「いやー、ここまで笑ってもらうとやった甲斐があるな」
元の顔に戻り、満足していると昭島が振り向いた。
「い、一体、どんな顔してたの?」
驚いているようで、でも安心している顔だった。
正直昭島もあのこわばった表情をどうしたものかと考えていたようだ。
「ん? 今度にらめっこでもする機会があればやってやるよ。お前も一発で笑うぜ!」
「う……うん」
そして幾分緊張が解れた釘バット娘を昭島は集中して下描きしていった。
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