釘バット娘

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授業も帰りのHRも無事終わり、帰り支度をしていた彰太を早速捕まえる。 「彰太、早く行こうぜ!」 「え!? 竜郎、用意するの速すぎだよ!」 彰太は今日の休み時間や昼休みなどにちょくちょくかまうと、昨日より打ち解けていって俺以外の男子生徒とも何とか喋れるようになった。 しかも趣味が合う奴とは積極的に話すようになり、人付き合いが不慣れでもきっかけを与えればこんなにも変わるもんだ。 「そりゃ、置き勉だからだもんなー」 「ひでぇ、孝二! お前だってテスト前ぐらいしかまともに持ち帰らねえじゃん」 「じゃあ、お前と俺のテスト結果の差は何だろうな~?」 だあー、ムカツク!! 「……何なら今度の定期テストの勉強、見てあげようか?」 「お! 彰太、頭イイ方?」 「中の中……かな?」 「竜郎は下の中だよな。俺は中の下だけど」 「もう、お前うるさいっ! 彰太、早く行こうぜ」 ムカついた俺は彰太を連れて教室を出る。 「じゃ、じゃあね、孝二」 「おう、また明日な、彰太、竜郎」
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