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というわけで、俺たちは昼休みに釘バット娘の教室にやって来た。
「……ストーカー?」
「いやいやいや……尾行っスよ、孝二君」
隣に隠れる孝二は疑わしく見てくる。
俺の策というのは釘バット娘を尾行し、弱点を見つける。そして、それをだしに俺たちのパラダイスを取り戻すというものだ。
「そういうの『脅迫』っていうんだぜ」
孝二の野次はこの際無視、無視。
お! 釘バット娘が出てきた。
「陽子ー! 今日はうちの部活に来てくれない?」
どうやら見張りを頼まれているようだ。
「今日は……うん、バスケ部の次なら大丈夫」
「やったー!」
今日も見張りをするのか……
「竜郎、そろそろ戻るぞ。五時限目が始まっちまう。」
「お、おう……」
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