CASE.1 A君(仮名)

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 それは会社の夏休みに入ったある夜。  俺は自宅で、のんびりと過ごしていた。すると、携帯に着信。  誰からだろう?   そう思いながら手に取ると、友人の名前が表示されていた。  仮にA君としておこう。 「もしもし」  何だか様子がおかしい。俺は尋ねた。 「どうした? 何かあった?」  すると、A君は徐にこう告げたんだ。 『……どうしよう………俺、俺……やっちまった』  その意味を計りかね、言葉を失う。  しかしA君は、とてつもなく恐ろしい事を続けて口にした。 『だから……今から埋めに行こうと思うんだ』  衝撃の告白に気が動転しそうになったが、説得しなくては……!  俺は早急に尋ねた。 「落ち着けよ! 今、何処にいるんだ?」  震える声が、現在位置を告げる。
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