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「わかった! すぐ行くからっ!」
そう伝え、携帯を切ると、慌てて自宅を後にする。
そこまでは距離があるのと、少しでも早くとの思いとで車で向かった。
そして俺は、A君の待つ場所に着いた。車を停め、急いで降りる。
すると、俺の顔を見て安堵の表情を浮かべるA君。
良かった。まだ早まった行動はしていないようだ。
胸を撫で下ろしたのも束の間、A君は弱々しく言った。
『悪いな……わざわざ』
何を言っているんだ! 友達だろう? 当たり前だよ!
そう言うよりも先に、A君は真顔で言ったのだ。
『……手伝ってくれるよな?』
一瞬、頭の中が真っ白になった。
しかし、俺がここでしっかりしなくては二人共、犯罪者になってしまう!
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