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「それは……何処にあるんだ?」
だが、情けない声しか出て来ない。
A君は苦痛に顔を歪め、無言で歩き出す。
その後を恐る恐るついて行きながら、どうにかしてA君を止めねばとフリーズしそうな頭をフル回転させた。
程無くしてA君は立ち止まり、人指し指で示す。
『あそこだよ』
ごくりと唾を飲み込む。
夏の夜特有の涼しい風が吹いているのに、次から次へと汗が滴り落ちる。
そして暗がりに目を凝らすと、そこには……
哀れ、にゃんこさんの亡骸がありましたとさ。
A君……それを早く言ってよぉーっ!
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