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反射的に絶叫していた。
夢なのか現実なのか。訳がわからず、パニックだった。
揺さぶられ、目を開ける。その先に心配そうに覗き込む彼がいる。
「どうした?」
半泣き状態で起き上がり様に抱き付く。体の震えが止まらなかった。
「よしよし、怖い夢でも見たんだな」
夢? あれは夢だったのだろうか?
夢の中でまた夢を見た?
わからない。わからないけれど、一つだけ言えるのは……
「ここには……いたくない」
翌朝、用意された朝食もそこそこに私達はチェックアウトした。
車の窓から遠ざかる建物を見ながら考える。
あれは私の強迫観念が招いた悪夢だったのだろうか?
それとも、やはり何かがいたのだろうか?
何もわからない。正直、知りたくない。
けれども、あの夜の事は今でも生々しく思い出せる。
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