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またしても妹が、今度は職場の先輩から子猫を貰って来たのだ。今度は白をメインに雉寅模様の入った毛並みのいい猫だった。
そして、世話係は母という魔のループが再び出来上がる。
猫は姪っ子によって『マークせんせい』と名付けられたが、母はまたしても『ティキちゃん』と呼び出す始末だ。
さてさて、時は流れて1年後_____
私の元に夜中、母からのメールが届いた。
件名は「生きてた!」
メールを確認すると、まるまる太った白猫が餌をがっついている写真が送られて来た。
母の話によると、その日、夜中に外から猫の鳴き声が聞こえ、窓を開けると、ティキちゃんが現れたのという。
キャットフードをもりもり食べ、牛乳を2杯飲み、それでも足りずに食卓に乗っていた夕飯の残りの唐揚げも貪り、再び闇に消えて行ったのだという。
「1年も帰って来なかったのに、やつれるどころか太ってた。どこかで餌を貰ってたのかしら?」
真相は謎。
ティキちゃんは、再び野生に戻ってしまった。
____栃木県某所の山中で、ふてぶてしい顔をした白猫を見かけた方は、私までご一報下さいm(__)m
(ティキちゃん*完*(=^・^=))
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