第1章

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百合香はいつも二階建ての家の一階で母と二人で寝ている。 その一室のドアを開けると正面に2階まで続く階段が伸びている。 夜は暗く先が見えない階段が怖くてドアは絶対に閉めて寝ねる。 ただその日は違った。 たまたまドアを閉め忘れていたのだ
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