第2章

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つぎの日、起きると百合香は布団に潜りうずくまっていた状態だった よかった…朝になった… ただ恐怖感は拭えず、誰かに話したくてたまらなかった。 親に言うのは少し恥ずかしかったので高校の友達に話しをすることにした。 高校に着くと友達の春に昨夜のことを話した。 「なにそれ、怖い。夢?」 「違うって!ほんとにあったの!」 春は初めは冗談だと笑っていたが あまりにも真剣に話す私を見て信じてくれたようだ。 「その声は女?男?」 「えーと…確か、女だったかな」 「もしほんとに幽霊だったとしたら百合香に関係ある人だよね。最近何かあった?そういう出来事」 「そういうって?」 「例えば親戚が亡くなったとか、昨日は命日だったとか」 百合香は考えてみたが何も思い当たる節がない 「ないんだけど…」 「じゃあほら!心霊体験とかは?最近変なことがあったとか!」 「ないよ、昨日が初めて。あんなことがあったの。 というか春!楽しなってきてるでしょ!」 「ごめんごめん!」 春は笑いながら謝った。 いつも明るい春に話して正解だったかもしれない。朝まであった恐怖感は薄くなってきていた。 その日の夜はドアをしっかりと閉めて寝た。 また昨夜のようなことが起こったらどうしようかと思ったが何事も起こらなかった
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