第1章

4/10
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
きゃあきゃあと騒ぐ女の子達やはしゃいでいる男の子達をよけて、席まで行くと、 「神木 雪乃さんね?」 と、可愛らしい声で呼び止められた。 「は、はい?」 「私、伊集院 まどか。式の時、隣に座ってたのよ? 雪乃さん、寝てたでしょ?」 黒髪のストレート、目も愛らしいくりんくりんの黒でお人形さんみたいな子が、小首を傾げて話しかけてきた。 (うっわー、可愛いこ!てか、私、記憶がないと思ったら寝てたのねー。) 可愛さに見とれていると、にっこり微笑みながら 「それに、いちごのパンツも可愛かったわよ?うふふ。」 ―――――――――――――― !!!?? あ、悪魔だ。ううん、小悪魔ちゃんだ! 「お恥ずかしいところを…。」 今日はもう帰ろう。と、回れ右をして出ていこうとしたら、ちょうど、教室に入ってくる人と目が合った。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!