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ジョン・イエスタ…
彼には表と裏の顔があった。
表は、誰もが知る
最弱の落ちこぼれと
そして…裏…
誰も知らない彼の裏は…
誰も知らない…
生まれも
どこに住んでいるのかも知らない
謎の男である。
--------------
翌日
アルカディア学園に
ジョン・イエスタの姿が合った。
まだ朝方 誰もが通学していない時間帯
ジョン・イエスタは
アルカディア学園の鳥小屋の修理をしていた。
釘とトンカチを持ち 鳥小屋の屋根の修理をしていると
後ろから、声が聞こえた。
「…何をしてるの?…」
と女の人の声が
ジョンの耳に入る。
ジョンは振り向くとそこに居たのは
黒髪の女の人だった。
「ん?…あぁ…おはよう…今は鳥小屋の修理をしてます」
とジョンは女の人に言うと
「…そう」と女の人はジョンの修理の姿を見ていた。
トントントンと
トンカチの音が響くだけ
ジョンは喋らず
黙々と作業を続けていると
「…ねぇ…」
と女の人が話しかける
「…どうかしましたか?」
とジョンは返事を返す
すると 女の人は
「…修理…楽しい?」と言うと
ジョンは「楽しいですよ」と返す。
そして、作業が終わると
ジョンはトンカチをポケットに直し
無事に鳥小屋の修理が終わる。
「…おや?…まだ居ましたか」
「…うん…私…暇だから…貴方の作業を見てた…」
「そうですか…どうでしたか?」
とジョンは女の人に話をすると
「…わからない…でも、楽しそうだった…」
と言った。
「さて、そろそろ戻った方がいいですね…時間ですから」
ジョンの言葉に女の人は頷き
女の人は学園の方に向けて歩くが
途中 足が止まり
ジョンの方向にまた戻って来た。
「…ん?どうかしました?」
「…名前…聞いて無かった…」
「自分の名前ですか?…まぁ…有名ですよ?自分の名前は ジョン・イエスタです…」
「…私…ノマ・ダーク…またね…ジョン…イエスタさん…」とノマ・ダークは学園に向けて走って行った。
「おやおや…ダーク家ですか…」
ダーク家
この世界では
また姫様の次に有名な家系
闇の大貴族
七大貴族と呼ばれる国王の次に
権力がある貴族である。
火の大貴族 フレイム
水の大貴族 ウォーター
雷の大貴族 ライト
土の大貴族 グランド
風の大貴族 ウィング
光の大貴族 シャイン
闇の大貴族 ダーク
の大貴族が居る
確か 全てが娘であったはず…
「さて…俺も戻りますか…」
ジョンも学園の方へと歩いて行く
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