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「……なあ。
おまえ、俺のこと好きやろ?」
その日の放課後。
ずっと片思いしてた
紀田くんと教室に二人っきり。
あたりが茜色に染まる中、
唐突にそんなことをいわれた。
「そ、そ、そ、そんなとこ、ないよ!」
「あー、わりぃ。
俺、好きな子のあたまの中、覗けるっちゃん」
……は?
「疑っとるんやろうけど、ほんとやけん」
……えーと?中二病?
「中二病とか思っとるみたいやけど、違うけん」
「……意味わかんない」
「試しに昨日の晩飯、思い出してみ?
口には出すなよ」
……えーっと。
オムライスとサラダとスープ。
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