第1章

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ミステリーサークル?グラウンドに?そんなわけ……。 グラウンドを見ると、車一つ分くらいの大きさの円が一つ。しかし近くに車の跡が、うっすらとだが見える。たぶん車が一周した結果、ああなったのだろう。 なんだ、くだらない。そう思った直後、おかしなことに気づく。 まず一つ、何故そんなことをする必要があるのか。二つ、実際、車であんなきれいに円を描くことが出来るとは思えない。つまり、あの円は車の跡ではない。だとすれば、あの円は何で出来た跡なのか。 んん。ずずっ、とだしをすすり、考える。そして気づいた。 あ、犯人、俺だ。 簡単な話だ。俺がツリーを一度運び間違えた。その回収した跡がミステリーサークルになったのだ。 「ホント、あの円なんだろうね」 早く雪、積もってくれないかな。きつねうどんを食べ終え、俺はすぐにその場を後にした。
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