第1章 People having a tail

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 翌日、ニュースが流れた。  早朝未明。〇県〇市の〇〇公園にて、獣に食い荒らされたような姿で殺されていた人を近所の人が発見。警察にて詳しく捜査されております。  それを見た湊は、言葉を失った。またトイレに駆け込んだ。 「え、近所じゃないか。湊!!お前何か見たんじゃないのか?!」  トイレから蒼白な顔をして出た湊は、リビングに戻る。 「な、何も見てねーよ・・・・何も。学校行く」  これ以上、色々聞かれないように鞄を持ち、リビングを出ようとしたところで母が止めた。 「残念。今連絡があったわ。学校はしばらく休校だって」  ドサリと荷物を落とした。 「なーに?そんなに行きたかったのー?」  と、後ろから那託が馬鹿にしたような感じで言ってきた。 「ち、ちげーよ。深琴ん家行ってくる」  そのまま、母を押し切り、家を出た。  制服のままだが、着替えてる暇はない。  道には、人っ子ひとり居なかった。 「くっ・・・・!」  自転車にまたぎ、彼の家へと向かった。
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