第1章 People having a tail

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 憶測1。  三年生の男三人組。不良だ。しかも、尾が見事に揃っている。烏だ。  しかし、湊が見たのはもうちょい長い尾だ。直ぐに彼らは違うとふんだ。  憶測2。  同じ学年。男三人。つるんではいないが、尾が同じ。ライオン。  話を聞くに、面識はなく、クラスもバラバラで先ず有り得ないと、保留となった。  憶測3。  一年女子三人組。こちらも尾が同じで、猫。唯、種類はバラバラだ。  しかし、猫は人を食い殺しはしないだろうから、無しだ。  憶測4。  年齢はバラバラだが、同じ尾。数匹で群がるような猛獣というと、ハイエナが浮かんだ。  ハイエナを持つこの街の住人は、数人居た。調べると、六人。  これは、有り得るかもしれない。ただ、面識があるか。確認する必要はある。  一人は、同じクラスの男子。大人しいグループに居て、不良の様に暴れるような性格ではない。  名は、米賀 裕太(コメカユウタ)。  そして、三年に一人。橘 尚生(タチバナヒサオ)。  どんな人かは分からない。
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