第1章 People having a tail

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 二人は顔を見合わせる。 「にしても、それ聞いてどうするんだ?」  二人は、どうにか色々言って誤魔化した。 「では、大会頑張ってくだせえ!!」  二人はお辞儀をして、体育館を後にする。 「あ!坂井!尻尾引きずるな!傷になるだろ?!」 「ごめんなさい!」  深琴は尻尾を抱え、今度こそ、体育館を後にした。 「橘先輩、終わりました?」  米賀がボールを持って歩いてきた。 「米賀。終わったよ」  二人は、無言のまま、顔を見合わせて、二人が去っていった出入り口を、無表情で見つめていた。  湊と深琴は、校門を潜る。 「あと三人だな、歳が分かる」 「だが、どうしようか、その辺の人に聞いてみるか?」  湊は、考える。 「あー!二人共居たー!置いてかないでよ!!!」  と、校舎側から、那託が走ってきた。帰ってなかったようだ。
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