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二人は顔を見合わせる。
「にしても、それ聞いてどうするんだ?」
二人は、どうにか色々言って誤魔化した。
「では、大会頑張ってくだせえ!!」
二人はお辞儀をして、体育館を後にする。
「あ!坂井!尻尾引きずるな!傷になるだろ?!」
「ごめんなさい!」
深琴は尻尾を抱え、今度こそ、体育館を後にした。
「橘先輩、終わりました?」
米賀がボールを持って歩いてきた。
「米賀。終わったよ」
二人は、無言のまま、顔を見合わせて、二人が去っていった出入り口を、無表情で見つめていた。
湊と深琴は、校門を潜る。
「あと三人だな、歳が分かる」
「だが、どうしようか、その辺の人に聞いてみるか?」
湊は、考える。
「あー!二人共居たー!置いてかないでよ!!!」
と、校舎側から、那託が走ってきた。帰ってなかったようだ。
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