第1章 People having a tail

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  「なんだよ帰ってなかったのかよ」 「いーでしょ?馬鹿!これから、私も一緒だかんね!何かをコソコソやってんの知ってんだから!」  うっ、と二人の顔に皺が寄った。変な顔ー、と那託は笑う。 「それに最近、湊、唸されてるのよ?知ってる?」 「そんなに?」 「そうよ。うーうーうーって」  湊は俯いた。深琴は初耳のようで、驚いている。 「なんか夢でも見るの?」 「ま、まーな。母さん達には、内緒だかんな」  三人は、帰路に着く。  途中途中、ハイエナの尾を持つ人知らないかと、尋ねた。  それが幸したのか、見つかった。二十代後半、三十後半、おじいちゃん(年齢不詳)だった。  湊の部屋。 「ふーん。公園で見たのが、たまたまテレビで報道されて、調べようと思ったのね」  その後、警察に情報提供しようと考えていたことを那託に全て話した。
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