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「馬鹿じゃないの?何で怪しいと思ってる本人に接触してんの?」
二人は分からず、顔を見合わせる。
「もしそいつらが、本当だとしたら、あんた達近々狙われるわよ?もうちょい上手くやんなさいよ」
馬鹿にされているのは、腹が立ったが、よくよく考えればそうだ。あっちは人を苦なく殺しているのだ。
「まー早く警察に情報提供して、監視してもらうしかないわよ?身の安全が欲しいなら」
那託の尾はゆっくり揺れていた。
「今から行くか?」
「いや今はもう夕方。行き帰り危ねぇ。むしろ、俺が」
深琴の顔が引き攣る。
そう今ここは、湊の家。深琴の家は、自転車で五十分。
「よし泊まってけ。よしそれでいこう」
「なんだよ、湊?テンパってんのか?」
焦りから笑いに変わる。
「やった!泊まりか!楽しみだな!」
「何年振りかな?アハハ」
「あんた達、ちょっとは落ち着きなさいよ・・・・」
やはり、焦っていた。
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