第2章 Tail beast

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3  結局、深琴も来た。仕方ない。 「さっきはどうしたのよ?」 「いや、急に何処からともなく男の声が・・・・」  深琴と那託は首を傾げる。 「もしかしたら、さっきの烏」 「烏が喋る訳ないでしょ」  まだ何も言っていないのに那託がその答えを否定した。言いたかったのは、那託の言った通り、電線に留まっていた烏が言ったんだ、と伝えたかったが、諦めた。そのまま続ける。 「狙われているぞって・・・・」 「「?!」」  無言になる。 「まだ犯人捕まってねぇもんな・・・・」  深琴が呟いた。 「それに狙われる俺・・・・なのか?」 「ま!また、明日ということで!お母さんの手伝いしてくる!!」  那託は部屋を出て行った。 「俺・・・・殺されるのか?」 「何言ってんだよ。殺されたりなんかさせねぇよ。俺の顎の力、見せてやんよ」 「え?」  深琴の言葉に湊は、彼を見つめた。
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