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結局、深琴も来た。仕方ない。
「さっきはどうしたのよ?」
「いや、急に何処からともなく男の声が・・・・」
深琴と那託は首を傾げる。
「もしかしたら、さっきの烏」
「烏が喋る訳ないでしょ」
まだ何も言っていないのに那託がその答えを否定した。言いたかったのは、那託の言った通り、電線に留まっていた烏が言ったんだ、と伝えたかったが、諦めた。そのまま続ける。
「狙われているぞって・・・・」
「「?!」」
無言になる。
「まだ犯人捕まってねぇもんな・・・・」
深琴が呟いた。
「それに狙われる俺・・・・なのか?」
「ま!また、明日ということで!お母さんの手伝いしてくる!!」
那託は部屋を出て行った。
「俺・・・・殺されるのか?」
「何言ってんだよ。殺されたりなんかさせねぇよ。俺の顎の力、見せてやんよ」
「え?」
深琴の言葉に湊は、彼を見つめた。
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