第1章 People having a tail

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 俺の名前は、太刀神 湊(タチガミミナト)。  何でもないただの高校二年生。背は高いし、細身の方だ。別にそれは気にしてない。  尾は、雪豹。特に苦労はしてない。  俺は、一欠伸した。  授業が終わるんだ。鼠の尾を生やす国語の町田先生。別に鼠顔とかじゃない。普通の顔だ。そんなのは関係ない。  尾が生えたことであまり問題視されてはないが、人サイズで尾が生える。  良く考えてくれ。  要は、小動物が象サイズになる。イコール、尾も比例して、大きくなるのだ。  例えば、リスの尾を生やした人間がいる。リスが居る。  リスの尾は、頭近くまである。人になると、大変になる。  邪魔でしかない。  まるでテニスラケットを入れたリュックをずっと背負ってることになる。  世間では、そんなに問題視されてない。しかし、それが甘いんだ。  これは、大問題だ。と言いたい。 
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